
石灰岩を運ぶナロー
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その時、通過したのが葛生であった。石灰岩の山があり、そこいらじゅうで山を崩し、運搬するダンプトラックが行き交い、山や工場へと通じる専用線がたくさんあり、非常に興味を持ったのだが、葛生の街を過ぎた辺りで、妙に小さい踏み切りを渡った。
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その踏み切りは今まで渡った事のない本当に踏みきりなのか、列車が走ってくるのか?と思わせるほどの踏み切りだった。
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唐沢鉱山へ向かう空の列車
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初めて見たナローのKATO
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当時はナローゲージというものの知識も無く、帰ってきてから鉄道マニアの友人に聞いてみて葛生のナローゲージである事を知った。その友人はいくつかのナローの専用線があるらしいことや、日鉄羽鶴専用線と言うところにはまだ蒸気機関車が残っているらいということも教えてくれた。
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それ以来、是非もう一度行ってみたいと思っていたが、一人でそこまで行く勇気も無く、なかなか行けなかった。高校2年の春休みだったと思うが、アルバイトをしたお金をためて200mmの望遠レンズを買ったのを機に、はじめの題材として「葛生」を選び出掛ることとなった。
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な、なんと人車!?
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チンチンと鳴るナローの踏み切り
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葛生に着くとサイクリングで通った道を歩きあの謎の踏みきりまで歩く。「あった!」狭い踏み切りが。レールとレールの間隔を靴をはめ込んで確かめてみる。やっぱり狭い「2フィート6インチか・・・。」。頭の中にしかなかったこの言葉が実感となる。これが本当に初めての私のナローゲージ体験であった。
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もたもたしていると、「チンチン」というような妙に軽い踏み切りの音とともに、ディーゼル機関車の引く列車が現れた。目の前の踏み切りを右から左へと横切り、視界から消えていく。しかし、遅い。走れば追いつきそうな速度で消えていく。
機関車は良く写真で見る「KATO WORKS」等というのよりもずっと大きかったが、国鉄や東武の機関車よりはずっと小さくて軽い音をさせていた。
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古い鋼車が数両留置されていた
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KATO WORKS
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しばらくうろついた後、ナローをたどって葛生の駅方面に向かう。ナローはしばらく田んぼの中を走り、やがて大きな工場についた。線路は大きく左へカーブし勾配を登りながら工場につながった。そのカーブは途中からポイントで分岐し、ヤードとなり、その先は機関庫となっていた。
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ヤードの片隅には「KATO WORKS」を思わせる屋根がのぞいていた。近づいてみればやはりそうであった。本物のナローの機関車を目の前にした。しかし、その先には小さな小さな客車もあった。さっき歩いて来た線路の途中に小さなホームのようなものがあったのを思い出した。もしかすると朝夕、従業員をこれで運んだのかなと想像もふくらんだ。
家に帰り写真を現像すると、さっそくケント紙に図面を引いて、1/80の小さな機関車と客車を作った。小さなジオラマも作って想像はもっとふくらんだ。
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この時の私
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