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思い出のローカル線
Memories of railroad travel
文と写真、信沢あつし
CREATE:96/12/12(13:00 00/12/05)
赤城駅から上田沢まで
本当は足尾に行く予定が…
Create: 04/11/12 21:16 / Update:
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足尾銅山、旧足尾線
足尾銅山、足尾線2
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文と写真、信沢あつし

東武バスに乗って赤城駅を発車。高津戸峡の「ながめ」の広告が見える
東武バスに乗って赤城駅を発車。高津戸峡の「ながめ」の広告が見える

 本当は足尾銅山に行く予定が、列車に乗り遅れ、桐生の駅前をぶらぶらと歩いて「赤城駅に行けば足尾までのバスがある」と思いついた。しかし足尾行きのバスはなく、時刻表とにらめっこの結果、私は「上田沢行き」のバスに乗り込んだ。
国道122号を離れ旧道を行く
国道122号を離れ旧道を行く
 とりあえずは車窓の景色を楽しもうと、運転席の隣り、一番前の席にカメラを持って陣取った。
 バスは国道122号を一直線に北上するのかと思っていたが、大間々の商店街を過ぎた辺りで右に折れた。そのまま渡良瀬川に向かうように坂を下り、足尾線の踏切を渡る。
 渡良瀬川にかかる橋の辺りには数軒の家があり、ここが旧道であることが分かる。昔の銅街道は、川のこっち側だったのだろうなどと思う。
 家が点在し、右側にも由緒ありそうなお寺が目に付く。しばらく川に沿って登っていくが、途中で今度は左に折れて、一気に坂を下る。貴船神社の入口を右手に見ながら渡良瀬川を渡ると上神梅の駅である。
ここが昔の銅街道なのだろうか
ここが昔の銅街道なのだろうか
貴船神社の入口を過ぎ上神梅の踏切を渡る
貴船神社の入口を過ぎ上神梅の踏切を渡る
バスの「つぎとまります」のボタンを押すおじいさん
バスの「つぎとまります」のボタンを押すおじいさん
 見慣れた足尾線の踏切を渡ると、なんだかとってもホッとした。坂道を登り国道122号に合流してしまった。どこにでもあるような綺麗な国道をバスは快適に走り出す。「上神梅で降りればよかったかも」でも、決断が出来なかった。この後水沼駅にも止まる筈だ。そこで降りても良いかもしれない。
 足尾線に未練を残しつつも、今日はバスに乗ったのだから。とにかく上田沢というところまで行って、そこで面白いものを探せばよい。
 水沼駅を過ぎ、黒保根村役場のところの信号を左折すると、足尾線と分かれ山の中に入っていく。やっとここで、自分の腹もすわった感じだ。
 曲がるとすぐに、急坂となり、両脇には製材所が並ぶ。国道から少し入っただけなのに、その景色に嬉しくなる。
バスを待つおばあちゃんたち
バスを待つおばあちゃんたち
国道122号を黒保根村役場のところで左折すると製材所が並ぶ中を走る
国道122号を黒保根村役場のところで左折すると製材所が並ぶ中を走る
突き当たるとバスは右に左に、くねくねと山を登る
突き当たるとバスは右に左に、くねくねと山を登る
 製材所の間を抜けると、右に、そして左に曲がりくねって登っていく。
 景色は山と小さな田畑が見えるだけになる。古い街並などがあればよいが、どんどん山に入っていく。ちょっとした高原のようなところを右にカーブしていくと、消防分団のような建物が見えてきた。
 間々田というバス停の先には橋がかかり数軒の家が。そこで1人のおばあちゃんが降りていった。川に沿った小さな田んぼの中をバスは走る。ちょうど時期で、稲刈りをしている2人が目に付いた。
 両脇の山は、どんどんと道に迫ってきて、田んぼもどんどん狭くなっていく。
やっと現れた集落。バス停には「間々下」とある
やっと現れた集落。バス停には「間々下」とある
上田沢のバス停で待っていた子犬たち
上田沢のバス停で待っていた子犬たち
 山に突き当たるようにバスは進み、道も狭くなったところに商店があり、そこが終点の上田沢だった。細くなった道路はその先でバスの転回所になり、更に細くなりその先に続いていた。この先に行ったら根利のほうに抜けられるのかなと思った。
 バスのドアの下には子犬たちが群がり、降りる人の足に次々と絡みついた。私の足にも絡みつき、そのまま歩くと、くっ付いてきた。気が付けば、私は数匹の子犬にまとわりつかれ、遊んでいた。
 なんだか良いところに、バスは連れてきてくれたじゃないか。
行き止まりのようなところの商店が終点上田沢。ABCアイスが懐かしい
行き止まりのようなところの商店が終点上田沢。ABCアイスが懐かしい

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※写真は、時折アップデートしたりしています。
また、日付は、ページの作成日であり、写真撮影日とは異なります。
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